戸籍と西郷どん
福井地区担当の丹尾です
豪雪で大変な経験をした福井ですが、その雪もどこへやら
雪が残っている所も少なく地面が見えて来てます・・・がっ!
雪の次は花粉が降ってくる(飛び散る)季節になって来ました
花粉症には厳しい季節です
福井のこの時期は雪➡花粉➡桜ですね
病院や施設に亡くなられた方をお迎えに行くこともあり
事務所に帰ると服に花粉らしきものが見える時も・・・
花粉症持ちの私は見るだけでもムズムズして来ます
そんな中、以前お迎えに伺った時に施設の方から
こんなお話を伺ったので今日はそのお話を紹介させていただきます
ある施設に入所されていた方でご本人の出生や身内の方も分からない方
ある時、行政からの依頼がきっかけで近くの施設へ入所することになりました
最近になり高齢で身体の具合も悪くなり、心配した施設の方より葬儀の
事前相談を承りました
ご本人との意思疎通も出来ないこと、また身内の方の有無も所在も分からない
ということもあり、どうして良いか分からないという相談でした
相談の結果、今回の葬儀の場合は入所施設の施設長が喪主となりお見送りする
ということになりました
数日後・・・
その利用者の方は亡くなられ、通夜・葬儀には施設の職員の方にも
参列いただき無事滞りなく終えられました
その後葬儀費用のお支払いに見えられた施設長の方よりこんなお話がありました
市役所に死亡届の提出に行った時に、戸籍を調べてもらったところ
群馬にその利用者の親族の方がいることが分かったそうです
通夜の日に電話で連絡をしたところ、
「福井へ行きお見送りさせてもらいたいのですが、私も高齢で遠方まで
参列は出来ません。でも、遠い群馬の地から福井へ向けて心を込めて
手を合わせて見送らせてもらいます」
とのお返事を頂いたそうです。
死亡届を提出して初めて分かった親族の存在ですが
そこに残った記録が故人と親族を結びつけてくれたのではないかと
感じさせられるお話でした
普段の生活ではなかなか深く考えることのない戸籍ですが
葬儀に関わっているとこのような戸籍の深さ、不思議な力に触れることがあります
近年では相続税の控除枠の縮小から相続人を探し出すことにもよく活用される戸籍です
思わぬ所に相続人がいたことを葬儀になって初めて知るという事例もあり注目されています
しかし、葬儀や相続以外にも戸籍を調べてみると他に面白い発見もあります
ちなみに私は自分で戸籍を遡り家系図を作ってみましたが
父方の先祖を辿っていくと
西郷隆盛の3歳年上、勝海舟の1歳年下の先祖が
母方の祖先を辿っていくと
板垣退助、一橋(徳川)慶喜と同い年の先祖がいたんですね
今まさに放送されている大河ドラマ「西郷どん」の登場人物の名前が見え
自分の先祖がこんな時代を生きていたのかと想像しながら観ていると
面白味が増してきます
今では家系図を作ってくれるサービスをしているところもありますから
興味のある方は作ってみると新しい発見もあってお勧めです!
まだまだ戸籍の面白さは沢山あります
そんなこともこれからブログでアップして行きますね!
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